小学校1年生で同じクラス

出席番号も12番で

最初に出来た友達。

家族ぐるみで沢山遊んだ。

泊まりあいっこもした。

泊まってる時に、夜中のワールドプロレスに出会った。

【プロレス】に2人で熱中した‼︎

気づけば、教室でプロレスごっこをした。

休み時間のチャイムがゴング。

お互いの家でベッドをリングに

プロレスごっこをした。

彼が武藤敬司で俺が蝶野正洋だった。

お金がないから後楽園ホールで出待ちをした。

たくさんの選手からサインをもらった。

興奮しすぎて、中の方まで行ってしまい

中西学選手に

『ここ入ったらあかん、、、出てけー!!!!!』

って怒鳴られた。

近くで見る選手はデカくすぎて

自分達は無理なんだ、

とプロレスラーになるのは諦めた。

時が立って

テレビで流れている

ブレイクダンスがカッコいいと思って

ブレイクダンスを始めた。

虜になった‼︎

毎日ブレイクダンスに明け暮れた。

すると、彼もやってきた。

『俺もブレイクダンスがやりたい』

と。

一緒に練習した‼︎

ブレイクダンスのチームメイトになった。

夜な夜な街の片隅で踊った。

拍手されてお金をもらうこともあれば

チンピラに絡まれて警察に逃げ込むこともあった。

掃除のおじさんと仲良くなった。

そのおじさんは男の子が好きだった‼︎

そんなの関係なく、自分達は仲良くした。笑

ブレイクダンスの大会にも出た。

ショーにも出た。

ある程度の歳になり、それぞれ別の道に進んだ。

世間がコロナ禍になった。

仕事がなくなった。

人生後悔したくない

と思って、なぜか

【プロレス】を始めた。

小学校、中学校を思い出して 練習が楽しかった‼︎

手を出したからには【プロレスラーになる】と宣言した‼︎

TAKAみちのく代表の目に留まった。

36歳で聖地後楽園ホールで夢の

プロレスデビューをした‼︎

それを追うように、

彼がやってきた。

マスクを被って俺に襲いかかってきた。

マスクを取ると彼だった。

 

『いつもいつも俺はお前の後を追っかけてきた、

いつも負けてきた。プロレスは違う!必ずプロレスで勝つ!!』

ヒール転向した彼は、凶器や反則をしてまで

勝とうとしてきた。

けど、

それがどこか懐かしくて、

 

 

あの頃を思い出していった。

 

 

世間は俺たちを見て、言うだろう

『いい歳した大人が何やってんだよ』

言葉を返したい。

 

『いい歳してるからやってんだよ♪』

と。

それぞれ送ってきた人生は間違いではなかった。

少なからず

自分がやってきた

ダンス、俳優、ステージパフォーマー、など

色んな舞台を踏んできて、色んな人と出会ってきたから今プロレスラーとして生きている。

 

クンクンはどんな足跡を踏んで生きてきたかな?

濃い人生を歩んできたのは充分わかってる。

だからね、

この戦いはただのシングルマッチではない。

出会って

30年、

それぞれが歩んできた

人生を背負った闘いでもある。

楽しみだね!

わくわくするね!

悔いなくバチバチに心の奥から楽しもうか!!

 

 

で、最後に手を上げて笑ってるのはこの俺!

 

ゴングは明日(3.3聖地後楽園ホール)

 

 

さぁ、

 

 

 

『あの日の夢の続きを果たそうか』

 

 

 

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